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5・6月号(2007)
4月7日ホテルニューオータニ札幌で、私の恩師である加瀬 学 北海道大学眼科客員教授(手稲渓仁会病院 副院長)の講演が行われました。
加瀬先生の講演のタイトルは、「小脳虫部-室頂核系はサッケードの何を制御しているのか?」という内容のものでした。
加瀬先生は、私が北大医学部を卒業した時に、眼科を専攻する事を勧めてくれた先生で、そのアドバイスもあり北大の眼科に入局致しました。
私が北大の眼科に入局していた時、25年程前になりますが、その当時北大の眼科はABCの3つの専門グループに分かれて診療を行っており、Aグループが神経眼科、Bグループが葡萄膜炎・免疫系の病気、Cグループが角膜疾患の治療を行っておりました。
加瀬先生はその頃、Aグル−プのチーフであり精力的に神経眼科の実験及び臨床研究にたずさわっておられました。
私はその関係で1987年からサンフランシスコの Smith-Kettlewell眼科研究所を紹介していただき、3年間 弱視に関する基礎研究をする事が出来ました。
また、加瀬先生がその当時よりよく口にしていた「負けるかよ〜」という言葉がありますが、常にハングリーに一定の場所に留まることまく、向上していくという強い気持ちの現われだと思っております。忘れずに進歩していきたいものです。
現在、手稲渓仁会病院の副院長をされてますが、今後は顧問として眼科に残られるようです。
今後も御活躍を祈っている次第でございます。
写真1は講演の際の写真です。
また、4月9日には白石区の“かどめ石”で、新入職員の歓迎会を行いました。
北大より眼科の大学院生である水内先生が週3〜4日、当院で診療に従事する事になりました。
最近は、患者さんと話す時間が少なくなってきておりますので、医師が増えましたのでゆっくり話して患者さんの満足が得られる診療を今後行っていきたいと思っております。
また、看護師さんも2名増員しており、手術あるいは外来診療がスムーズにいく体制になるものと思っております。
待ち時間等が短縮される事を祈っております。
写真2、3は新入職員の歓迎会の時の写真です。
写真2

写真3
ドライアイという病名を聞いたことがある方は多いと思います。「ドライアイ」=「乾いた眼」と分かりやすい名前のせいかどんな病気なのかもわかりやすいかもしれません。「乾いた眼」=「涙が少ない」と思われている方が多いと思いますが、実はドライアイの原因は涙が少ないことだけでなく、涙の質が悪くなることによって起こるものもあります。涙の蒸発を防ぐ油層、水分の層である涙液層、涙を角膜の上に安定させる粘液層という涙の三層構造のバランスが崩れることによってもドライアイは引き起こされるのです。

私たちが病気やけがをしたときには、健康保険、国民健康保険等の社会保険により診療を受けられますが、このうち、労働者については、仕事が原因となって生じた負傷、疾病、障害、死亡(以下「業務災害」といいます)および通勤が原因となって生じた負傷、疾病、障害、死亡(以下「通勤災害」といいます)の場合は、労働者災害補償保険(以下「労災保険」といいます)により必要な給付を受けられます。
労災診療を受けられるときは、通常勤め先から所定の決められた様式の書類をお持ちいただきます。急な受診ですぐにお持ちになれない場合は、受付時に勤務先と労災担当者、電話番号等を確認させて頂き、後日必要書類をお持ちいただきます。その際お薬の院外処方を受けられている方は、病院と薬局の2通の書類が必要となります。場合により必要書類をお持ちになれない時は、一時的に実費の扱いとさせて頂き、書類をお持ちになられた時に返金とさせて頂くこともありますのでご了承ください。
5月の大型連休中に、痛ましいジェットコースター事故が報道されました。
原因は、金属疲労と検査不適切だったらしい。
2007年第五次医療法改正に伴い、病院・診療所(無床も含む)は医療安全管理体制を整えることが法律で義務付けられました。当院でも、医療安全管理体制委員会・院内感染防止委員会・医薬品安全管理委員会・医療機器安全使用対策委員会を大橋院長のもとに立ちあげました。あってはならない事故。事故が起きてから対策を立てるのでは遅く、事故防止の為の日ごろの取組みが必要です。
職場における職員の心身の疲労が事故に結びつくことのないよう、各々の健康管理も大切なことだと思います。

新しい器械が入りましたので、ご紹介します。
前房蛋白測定装置(レーザーフレアメーターFNFM-600)です。
眼球の角膜と水晶体の間にある液体を房水といいます。
その房水中に含まれるタンパク濃度を測定することによって、眼に炎症があるかどうか調べることの出来る検査です。房水はブドウ膜(茶目)で作られているため、この部分に炎症が起こると、タンパク質の濃度の高い房水が産生されます。主にブドウ膜疾患に対して行われますが、外傷によっても変化が起こるため当院では白内障手術の前後にも実施しています。
暗室で10分前後の検査になります。
気温的には、まだまだ暖かいとは言えませんが、雪がすっかりなくなり歩きやすくなったおかげで、外出する機会がふえた方も多いのではないでしょうか。
日差しも徐々にではありますが、春らしくなってきてますが、これからが一年で一番紫外線が多い季節になります。
眼の健康を考え、UVカットのレンズを選ぶ方もふえてます。
一階メガネコーナーでは、度なしサングラスを¥300にて販売しております。これから強くなる日差しにむけ、眼も保護してみてはいかがでしょうか。
ご自分に合った度つきサングラスも、好みの色を選び作ることができますので、お気軽に一階メガネコーナーまでいらしてください。

サプリメントの飲み方について質問されることが時々あります。
薬ではないので、基本的には決まった量をお好きな時に飲んでくださいとお話してます。
一度沢山飲んだからといって効果があるものでもなく、決まった量を長く続けていくことが大切なようです。
最近はコンビニやドラックストアでも、手軽に色々なサプリメントを購入できるようになりました。
今回ご紹介する「オキュバイト」は、加齢性黄斑変性に効果があるとされるサプリメントで、ルテイン・ビタミン・ミネラルなどを高用配合してあります。
試供品もありますので、一階メガネコーナーまでお気軽にいらしてください。
ようやく暖かくなって参りました。
紫外線が恐いながらも日差しが気持ち良く感じます。
北海道は春から初夏にかけてさわやかな季節になります。
冬の間、雪や寒さで外出を控えていた方も、春の訪れとともに行動開始でしょうか。
花粉症の方々には憂鬱な季節でもあります。
マスクやサングラスなど、しっかりと準備をしてお出かけください。