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6月24日、東京で行われました眼抗加齢医学研究会に出席してきました。 この会は、慶應大学眼科の坪田一男教授が主催されている会で、日本抗加齢医学会の分科会のようなものです。 不老長寿は人類の夢ですが、最近、老化を病気の一種と考え、それに対する治療法はないものかといろいろな研究がなされるようになってきております。 今までアンチエイジングの手法として証拠(エビデンス)があるものは2つあり、カロリーリストリクション(カロリー制限)と酸化を防ぐというものです。 カロリーを取り過ぎたものと比べて、カロリー制限をした方が種々の動物で長生きをする事が証明されています。 もう一つの抗酸化とは、すなわち錆ついてくることを防ぐような抗酸化作用の物質(例えば、ビタミンEなどです。)を与えることによって動物が長生きする、というものです。 他にはサプリメント、キレーションなどについての講演もありました。 眼科に関しては老眼に対する治療としてコンダクティングケラトプラスティというのが紹介されておりました。 このコンダクティングケラトプラスティというのは、角膜の周辺部に電磁波を流し、熱を加えることにより、角膜の頂点を少し尖らせ、正視の人を軽い近視にして近くが見えるようにするものです。 まだまだ結果が不安定なようで、今後まだまだ改良の余地があるものと思われます。 私としては、来年から日本の市場にも出てくる多焦点眼内レンズが老眼の治療にかなり有望ではないかと期待しているところです。 このアンチエイジング研究会も今後徐々に発展し、一般の患者さん方の利益になるような情報が得られるような会になっていく事を期待しております。
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緑内障は白内障が「しろそこひ」と言われるのに対して「あおそこひ」とも言われています。 名前は似ていますがまったく違う病気です。 緑内障は眼の中で作られた水(房水)が何らかの原因で眼の外に排出されにくい、または排出されない状態になって眼の圧力(眼圧)が高くなり、眼から脳へと情報を送る視神経が痛んでしまう病気です。 放っておくと次第に見える範囲(視野)が狭くなって失明してしまう危険性があります。 自覚症状はあまりないことが多く、気付いた時にはすでに進行していることがあります。 そのため眼科検査による早期発見と早期治療が大切です。
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