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１・２月号(2008)
お正月に、家内とロサンゼルスに旅行に行ってまいりました。
ロサンゼルスの叔父さん宅に行くのが目的でしたが、それとは別にロサンゼルスのビバリーヒルズにある眼科手術施設（Speciality surgical center）の見学もしてきました。
この手術centerは眼科ドクターが１５名程で共同で使用している比較的小さな手術centerです。（図１）
１月２日に、朝7時半から夕方５時までDr.Samuel Masketの１２件の白内障手術を見せていただきました。
Dr.Samuel Masketは、前米国白内障屈折矯正学会の会長をされていた、米国でも有名な白内障手術の専門家です。
通常の白内障の手術を８例、これから日本で使用が多くなると思われる多焦点眼内レンズの症例が２例、有水晶体眼レンズも１例行っておりました
また、傾きかけたレンズを取り出し、新しいレンズを虹彩に縫いつけるというあまり日本では見たことのないような手術も見学することができました。
写真のような、日本ではあまり見たことないような器具を使ってレンズを入れるカプセルの前の部分を磨いているのには驚きました。（図２）
手術室の中に置いてある機材はほとんど日本と同じですが、麻酔科ドクターが常時患者さんの横にいて血管確保をし、心電図をモニターし、全身管理を行っているのが印象的でした。（図３）
自分のクリニックとは異なる施設に行きますと、新しい刺激を受けることもできますし、新しい人脈もできるので積極的にいろいろな施設の見学に行っているこの頃です。
図２
図３
緑内障の治療法は点眼治療やレーザー、手術などいくつかありますが、目薬での治療を行われている方は多いと思います。
目薬は眼圧を下げ、視野や視神経障害の進行スピードをゆっくりにするために使うのですが、
点眼を忘れたり治療の途中でやめてしまったりする方が少なくありません。
点眼することで視力が良くなったり視野が改善したりするわけではないため、効果がわかりづらかったり、
緑内障の初期では自覚症状がほとんどないことが多く、治療の実感がないこともあります。
目薬の種類が増えたり、一日の点眼回数が多いと忘れずに点眼することも大変になりますが、
点眼は緑内障治療にはとても大切ですので決められた回数をきちんと使うようにしましょう。
平成２０年４月から「後期高齢者医療制度」がはじまります。
対象者は１、７５歳以上の方（７５歳の誕生日から資格取得）
　　　　２，６５〜７４歳で一定の障害の状態にあり認定を受けた方（認定日から資格取得）
上記の方々（生活保護を受けている方は除く）は、現在加入中の国民健康保険または被用者保険から脱退し、
後期高齢者医療制度に移行することになります。
これまでは、加入している国民健康保険または被用者保険の被保険者証と一緒に、
お住まいの市町村から交付される老人保健制度の医療受給者証の２枚を提示していただいておりました。
平成２０年４月からは、新たに交付される「後期高齢者医療被保険者証」の一枚を提示していただきます。
交付は３月中旬には行われますので、交付を確認の上お忘れなくお持ちになるようにお気をつけください。
毎日雪が降り、寒い日が続いていますが、天気の良い時は新雪がかなり眩しく感じられます。
他にも白内障などがあると、雪の季節以外にも明るい所や、夜に車のライトが反射して
眩しさを感じたりすることがあります。
白内障は水晶体という、眼のレンズ部分が濁るため、外からの光が濁りで散乱してまぶしさを感じたり、
見づらく感じたりします。
視力の低下だけではなく、そういう症状がある場合も白内障が疑われますので、
眼科で検査を受けることをお勧めします。
昨年は６４３件の白内障手術を終えました。
受付から始まり、問診、検査、診察、説明、手術へと、流れの中での患者さんとのいろんな会話を思い出します。
こんなにも多くの患者さんが明るさを取り戻されたかと思うと、患者さんやご家族はもちろんでしょうが、
職員一同も嬉しく思っております。
白内障の手術を受けた患者さんで昨年の傾向としては、５０歳代や６０歳代が増加したこと、
７０歳になってすぐ手術を受ける方が増加したこと又、女性が男性より多かったのが昨年ほぼ半々であったこと、
白石区以外の他区や市外からの方が増加したことです。
外来も、術後の患者さんで大変にぎわっております。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
何年かぶりの寒さ厳しい冬も、少しずつ春に近づいていると思いたいこの頃。
春のあたたかさより先に気になるのは、紫外線と花粉ではないでしょうか。
加齢に伴う目の疾患の原因の一つに、紫外線があります。
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雪の日が続いております。
雪で歩きにくかったり、横断歩道などがつるつるだったり、
車に乗っても、視界が悪かったり、道幅が狭くなっていたり、渋滞に巻き込まれたり…
北海道の冬はちょっと出歩くだけでも気をつかいます。
どうぞお気をつけてお出かけ下さい。