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12・1月号(2008)
50歳を過ぎて、老眼は出てきておりますし、髪の毛も薄くなって老化を感じる年頃になりました。
数年前より、Anti agingに興味があり、日本抗加齢医学会の会員となりました。
なかなか時間がとれずに、いまだ参加したことはありませんが、会報によると、この20年ほどで、老化に対する考え方が随分変わってきたそうです。
老化を遅らせる方法として現在のところ、二つの正しそうな仮説があります。
その一つは、体が酸化することによって徐々に老化が進んでいくので、その酸化することを抑える作用のある物質、ビタミンEなどの抗酸化物質を取ることによって老化が抑えられるという仮説です。
もう一つは、カロリー摂取を減らすことによって、老化の進行が抑えられるという仮説です。
100歳以上生きている人を見ますと、太っている人はほとんどいないわけで、
腹八分目で食事をしている人が多いようで、カロリー制限 (充分な栄養を取った上で)をすることにより老化が進みにくくなるということが言われております。
動物実験でも、マウス、ハエ、線虫、最近ではサルにおいても30%のカロリーを制限をすることにより、
寿命が1.5倍ほど長くなったという動物実験結果が報告されております。
このカロリー制限をすることによって何が起きているかということですが、血中のインシュリンが低下し、
それに引き続いて、サーチュインという遺伝子が活性化することによって長生きするということが、
遺伝子レベルで証明されたそうです。
(慶應義塾大学医学部眼科教授・坪田一男先生の「長寿遺伝子を鍛える」という本にわかりやすく書かれております。)
その逆に、いわゆるメタボ体質が、低カロリー状態と比べると対極にある状態で、
高インシュリン血症でサーチュイン遺伝子が活性化されにくく、老化が早まると最近は考えられているようです。
皆さん食べ過ぎには注意しましょう。

目の前に虫やゴミのような物が飛んで見えたり、雲のような物が浮いて見えたりしたことはないでしょうか。
これは飛蚊症という症状です。
硝子体(眼球の中を満たしている生卵の白身のような透明などろっとした物質)に、
なんらかの原因で濁りができると、その影が網膜に映って目の前に見えるようになります。
これが飛蚊症です。濁りは目の中にあるので、目を動かしても一緒に動きます。
目の奥の網膜に近い部分ある濁りほどはっきり見え、濁りの大きさや量によって見える形や大きさも異なります。
飛蚊症は多くの場合心配はありませんが、特に網膜剥離や眼底出血などの重大な病気が原因で起きている場合もあります。
飛蚊症になったら眼科で診察を受けることをおすすめします。

平成20年度の学校保健統計調査によると、「裸眼視力1.0未満」の割合は、
前年度と比較し小学校・中学校・高校共に上昇している事が判りました。
近視になる要因は大きく分けて「遺伝」と「環境」の2つがあげられます。
強い近視は遺伝の影響が強いと言われていますが、テレビやパソコン、携帯などの画面を見る機会が多い現代では、
近視の進行に環境的要因が強く関わっています。
手元などにピントを合わせた状態が長く続くと、その距離を見やすく順応するために眼球の長さが伸びて、
近視が進むと言われていますので、近くの物を見る時は30p以上離して暗い場所は避ける、
1時間に1回は眼を休ませるようにする、遠くの景色などを眺めて眼の緊張をほぐすなど、
近視の進行を少しでも防ぐよう、日常生活でも注意するようにしましょう。
月の途中で75歳になり、長寿医療制度に移った場合、自己負担限度額が直前に加入していた医療保険制度と長寿医療保険制度のそれぞれで支払うことになり、最高で限度額の2倍の金額を支払う方がいました。
平成21年1月〜は図のように月の途中で75歳になった方は誕生日前後の医療保険制度で限度額が半額ずつになります。
平成20年4月=同年12月までに月の途中で75歳になった方も対象になり、
限度額を超える額を支払った場合は、超えた額が支給となります。

H11年に大橋眼科に登録された65才以上の患者さんは全体の24%でしたが、
昨年のH20年は43%を占めるようになりました。
当然、登録患者さんの数もH11年と比べると21%も増えました。
多くの高齢の方が通院してくださる当院の昨年の白内障手術は736件、
この10年間の実績は4573件にもなりました。
また、加齢に伴っての眼瞼下垂の手術や涙眼に対しての涙管チューブ挿入術も増えました。
今後も、皆様の明るい未来を応援できるよう、職員一同頑張ります。
ORTより

丸家沙奈美(写真左)
去年3月から勤務しております視能訓練士です。
毎日様々な患者さんがいらっしゃるので、とても勉強になります。
患者さんの不安が少しでもやわらぐようなコミュニケーションとれるように心がけたいと思います。

塚田早紀(写真右)
視能訓練士になって今年で2年目になります。
休みの日は友達と遊びに行ったり、あと最近は料理にハマってます。
まだまだ未熟で、慣れないこともたくさんありますが、笑顔を忘れずに毎日頑張ります!!

ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、当院にて白内障手術を受けられた方は、メガネが3割引きで作れます。
(レンズ付きセットメガネなど、一部除外品はあります)
白内障手術後は、ほとんどの方が度数が変わり、メガネが合わなくなってしまいます。
今までお使いのメガネフレームに、手術後新しく合わせた度数でレンズ交換する場合も、割引き対象となります。
また度付きのメガネは必要ないが、明るくなった為にまぶしさを感じる方もいます。
でき合いのお手軽なサングラスなら、300円でご用意してます。
もちろん好みの色をつけた、オーダーサングラスも作れます。
手術後メガネが合わないと感じた場合は、視力検査とメガネ合わせをしてから、一階でお得にメガネを作られてはどうでしょうか?
手術後にお貸しする保護メガネも販売してますので、詳しくは一階メガネコーナーにて、お気軽にお聞きください。
当院では通常、2人の医師で診察を行っております。
月〜金曜日 院長、岸本医師
火曜日午後 院長、山田医師
土曜日   院長、出張医(午後は出張医のみ)

担当医師のご希望がありましたら、受付の際にお申し出ください。