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6・7月号(2006)
6月16日から18日、東京国際フォーラムで行われました日本白内障学会/日本眼内レンズ屈折手術学会に出席して参りました。白内障手術は外科手術の中で最も多く行われる手術で、日本では年間90万件行われています。レーザーで近視の矯正手術を行った眼に対する白内障手術での問題点が話題になっておりました。レーザー手術を受けた眼は、白内障手術時に眼の中に入れるレンズの度数を決めるのがレーザー手術を受けていない眼と比べると難しいということで、色々な方法の検討がなされておりました。また、慈恵医大の常岡先生が教育シンポジウムで良い事を言ってました。手術をする側の心構えとして、礼を失しない手術、患者さんに対して惻隠の情を持った術者になるべきだというものです。どうしても手術をする側で、しかも忙しと傲慢になってくるものです。患者さんに対して礼を持ってお付き合いし、礼を持った手術を行い、品格のある白内障手術者となられるような心構えを強調されておりました。口で言うのは簡単ですが、そういう気持ちを持ちたいとは思っております。
本人、家族とも、1ヶ月の一部負担金の額が一定額を越えた時は、越えた分が高額医療費として健康保険から払い戻しの対象となります。70才未満の療養についての自己負担限度額は、次の所得に応じて設定されており、同じ医療機関での1人、1ヶ月の一部負担金が限度額を越えた場合に越えた分が払い戻されます。
(1)上位所得者:標準報酬月額が56万円以上
(2)一般   :(1)、(3)に該当しない場合
(3)低所得者 :市(区)町村民税非課税者等

[ 所得区分 ] 自己負担限度額<平成15年4月から>
(1) 上位所得者139,800円+(医療費-466,000円)×1% 
               [多数該当77,700円]

(2) 一般    72,300円+(医療費-241,000円)×1% 
               [多数該当40,200円]

(3) 低所得者  35,400円  
               [多数該当24,600円]

コンタクトを使っている方に多い自覚症状は乾燥感だと思います。ソフトコンタクトレンズはレンズ自体に水分が含まれていて、その水分が蒸発するためにハードコンタクトレンズより乾燥感が強い傾向があります。冬期の暖房や夏期の冷房、風に当たったりすることによる環境の要因、ドライアイなど涙液が少ない時に乾燥感が出ることが多いようです。乾いた時に人工涙液を点眼したり、レンズの種類を変えたりすることによって、乾燥感を軽減できることがあります。最近はうるおい成分の含まれたケア用品などが発売されていますので自分にあったものを探してみてはいかがでしょうか。
運動会も終わり視力低下のある子は、眼科で視力の詳しい検査を受けるための用紙を持って受診する方が増える季節です。よくお母さん達から「眼鏡はかけさせたくない」という言葉を聞きます。仮性近視であれば治療によって視力が向上する事もありますが、視力低下がすすむと黒板の文字が見えずらくなり、勉強に集中出来なくなってしまったり、頑張って物を見るので目が疲れてしまい、頭痛や眼精疲労を起こしたりしますので、眼鏡をかけずに頑張るにも限度があります。最近は子供用の眼鏡でも軽くてお洒落なものが沢山出ています。

先日、久し振りに受診された90歳近い女性の患者さんは、歩行は杖を使い、足元はゆっくりではありますが、診察後、自力で静かに受付会計の方にもどられました。”年を取ると、何もかも駄目だわ・・・情けないよ、先生”と話されていたのですが、補聴器なしで耳はよく聞こえていらしたし、腰も曲がってはおりません。両眼の矯正視力は1.0もあり、代診の女の先生が感心されました。この患者さんは5年前にちゃんと白内障手術を済ませており、遠くも自分の身の回りもよく見えるようになっておりました。”やっぱり、白内障手術は受けておくべきですよね””そうですよね”
本格的に日ざしが強くなってきたせいか、1階メガネコーナーにてサングラスや色つきメガネを購入される患者さんが多くなったように感じています。度なしのできあいサングラスなら、300円〜ご用意してますので気軽にサングラスのおしゃれを楽しめると思います。よく聞かれるのが、色のついたメガネで紫外線をふせげるかどうかです。色はあくまで光によるまぶしさを防ぐものなので、紫外線を気にされる方はUVカットのコーティングがついたレンズをお勧めします。次回メガネを新しく購入される時などに考えてみてはいかがでしょうか?2枚4、000プラスでUVカットつきレンズにできますので、1階メガネコーナーにお気軽にいらして下さい。

サプリメントの飲み方について質問されることが時々あります。薬ではないので、基本的には決まった量を食前、食後に関係なく飲んで下さいとお話してます。一度に沢山飲んだからといって効果があるものでもなく、決まった量を長く続けていくことが大切なようです。最近はコンビニやドラックストアでも、手軽に色々なサプリメントを購入できますが、美容関係の商品が多く、眼の健康の商品はほとんど見かけたことがありません。今回ご紹介するサプリメント「オキュバイト」は、加齢性黄斑変性に効果があるとされるサプリメントで、ルテイン、ビタミン、ミネラルなどを高用配合したサプリメントです。試供品もご用意してます、興味のある方は1階メガネコーナーまでお気軽にいらしてください。
札幌祭が終わるといよいよ夏本番ですね。初夏に向けて、だんだん緑も色濃くなってきました。まだ寒暖の差が大きく、季節はずれのウイルスたちに悩まされています。風邪かな?と思ったら無理せず早めの休息で長引かせない事が肝心です。アレルギーを発症する人も増えてきたように思います。原因の一つに花粉がありますが、北海道は3月中旬〜9月中旬にかけて花粉が飛散する季節ですので、花粉症の方や、花粉症予備軍の方は、マスクやサングラスを忘れずにお出かけ下さい。