眼瞼下垂
眼瞼(まぶた)とは
眼瞼は上眼瞼と下眼瞼に分かれ、瞬きする事で涙が眼球に広がるのを助けて乾燥を防いだり、物体が近づくと反射的に眼を閉じて外傷や異物から眼を守る働きをしています。
また一重瞼や二重瞼など、個人の特徴を表現する意味からも顔の重要な器官の一つです。
また一重瞼や二重瞼など、個人の特徴を表現する意味からも顔の重要な器官の一つです。
眼瞼下垂の種類
先天性眼瞼下垂
先天的に眼瞼挙筋の発育不全のために起こる。他にも先天性の疾患によって起こる場合もあります。眼瞼下垂の80〜90%をしめていると言われています。
後天性眼瞼下垂
a. 老人性眼瞼下垂
後天性の眼瞼下垂の中では最も多く、老化によって瞼が弛んだり、瞼を上げる筋肉の作用が弱くなる事でおこります。
b. コンタクトレンズ眼瞼下垂
コンタクトレンズ使用によって瞼が擦れて、瞼を挙げる筋肉がゆるみやすくなり、神経も筋肉も正常なのに眼瞼下垂が起こってきます。瞼を長期にわたって擦る事が原因となりますので、アトピーや逆さまつげなどで眼を擦ってしまっている場合にも起こる事があります。
c. 内眼術後眼瞼下垂
高齢者の白内障手術後や網膜剥離や緑内障の手術後に炎症が強かったりすることで、瞼を挙げる筋肉の癒着することで起こります。
d. 筋原性眼瞼下垂
瞼を上下する筋力が低下するもので、重症筋無力症、筋緊張性ジストロフィーなどによって起こります。
e. 神経原性眼瞼下垂
脳からの命令を伝える神経の異常によるもので、動眼神経麻痺、ホルネル症候群などによって起こります。
脳からの命令を伝える神経の異常によるもので、動眼神経麻痺、ホルネル症候群などによって起こります。
眼瞼下垂の手術
原因によって治療法や手術方法が異なります
機種名 LASERY 15Z
a. 瞼を挙げる筋肉に少しでも力が残っている場合
ゆるんでいる筋肉を縫い縮めて本来の機能を回復させ、瞼を挙げる方法です。
b. 老化によって皮膚が垂れ下がっている場合
老化により皮膚が弛緩しているのみであれば、余分な余っている皮膚を切除し縫合するだけの手術になります
※当院では炭酸ガスレーザー(機種名 LASERY 15Z)を用いて手術を行っています。老化により皮膚が弛緩しているのみであれば、余分な余っている皮膚を切除し縫合するだけの手術になります
炭酸ガスレーザーを使用すると、レーザー光を局所に照射する事ができるので、微細な手術が可能です。普通の手術と比べて出血が少なく、皮膚へのダメージも少ないのが特徴です。
手術後の注意
- 2日間は手のひらサイズの保冷剤で患部を冷やすことをお勧めします。
- 手術当日は、うつむき姿勢、おしゃべり、笑うことを極力控え、安静にして下さい。
(物を見たり、瞬きをするのは問題ありません) - 翌日まで眼帯が必要ですが、翌々日からは小さい絆創膏でOKです。
- 抜糸は通常5-7日後に行います。それまでは水に濡らさないように気を付けて下さい
- 抜糸3時間後から顔を洗っても大丈夫です。
詳しい内容は医師までお尋ね下さい
眼瞼下垂についてご不明な点がありましたら
ご遠慮なくお気軽にご相談下さい。