診察に必要な主な検査項目の説明です
視力検査
スペースセイビング
チャート SSC-350
(5分程度)
目の働き(視覚)の程度を調べるもので、片目ずつ視力検査表を見て測定します。
肉眼で見る裸眼視力とメガネをかけている方はメガネをかけたときの矯正視力も測定します。力をいれずに自然に見えたままをお答えください。
視力検査は眼に関するあらゆる病気の早期発見の第一歩です。
多くの視力の異常は年齢によるもの等、特に問題ないことが多いのですが、中には眼科、或いは内科の病気によるものもあります。特に、急激に視力が落ちている場合は注意が必要です。全ての眼の疾患や異常は視力障害というかたちで表れることが多く、眼にとって『見える』ということは一番大切なことです。
眼底検査(超広角走査レーザー検眼鏡)
眼底検査で写真を撮る事がよくありますが、オプトスは今までのカメラと比べて4倍の範囲の眼底写真を無散瞳で撮影できる機械です。
散瞳薬アレルギーや緑内障発作の可能性がある方にも、散瞳せず安心して検査行うことが出来ます。
Optos California
眼底検査
(検査は数分ですが準備に20分程必要です)
眼底検査は主に網膜(カメラでいうフィルムの部分)の状態や血管の流れの状態を見る検査です。
眼底異常は他の身体の病気(糖尿病、高血圧など)から併発することが多く、他には網膜剥離など重い疾患があります。血管の動脈硬化は、年齢とともに誰にでもおこるのですが、さらに進行してしまうと、出血し、物を見るのに不自由になったり、最悪の場合、失明してしまいます。
早期に発見する事により眼科で治療ができ、進行を防ぐこともできます。
眼底カメラ CF-60UD
屈折・眼圧検査
屈折検査と眼圧測定が1台で可能です。オートレフラクトは近視・遠視・乱視などの有無やその程度を自動的に測定し、数値化します。
屈折検査は視力測定の目安にしたり、めがねやコンタクトレンズを作成するときの目安にしたりします。また同時に角膜の形状(角膜曲率半径)も測定し、 角膜上の乱視を検査します。調節麻痺剤(サイプレジン)を点眼してピントを合わせる力を取り除いてから検査を行うとより正確な値が得られますが、手間がかかり、検査を受ける方にも時間や準備が必要です。
従来は両方の装置を測定するのに、検査台を移動しなければなりませんでしたが、移動が不要となり、顔を載せておくだけで2つの検査を続けて行えるようになりました。
被検者に優しいエアー吐出と眼圧補正機能付き、中心角膜厚を非接触かつ短時間で測定することができます。
オートレフケラト/トノ/パキメータ
TONOREF® III
角膜内皮細胞検査(スペキュラーマイクロスコープ)
角膜内皮細胞の写真撮影し、細胞の数や形・大きさを測定して角膜の状態を診る検査です。
角膜は5層から成り立っており、その最も内側にあるのが角膜内皮細胞です。
この細胞は、角膜の透過性を維持するのにとても重要で、減少し一定数を割ると角膜は混濁します。この細胞の障害が続くと、歳をとって白内障手術を受けるようになった時に重い角膜障害を引き起こす場合があります。
スペキュラーマイクロスコープ
EM-3000
前眼部光干渉断層装置
眼の表面(角膜)から内面(水晶体)までの3次元撮影が可能な最新式の検査です。白内障手術前後の検査や、角膜疾患、緑内障、コンタクトレンズを作る際に検査します。
CASIA2
コントラスト感度検査
視標の濃さを判別出来なくなるまで、徐々に薄く低下させてその程度を調べる検査です。
白内障や角膜混濁や硝子体混濁など、眼の中に濁りや障害があるとコントラスト感度は低下します。
CGT-2000
光干渉断層計
眼球内の奥には網膜という、物を見るのにとても大事な膜があります。
OCT検査では近赤外線を利用して、網膜の断面を3次元的に画像化することでむくみの程度や出血の範囲や深さなどを精密に確認することが出来ます。
DRI・OCT Triton
角膜形状解析:波面収差測定検査(ウェーブフロントアナライザーKR-1W)
近視・遠視・乱視以外の屈折異常のこと(レンズでは矯正できない)を高次収差(不正乱視)と言います。その高次収差の状態を測定する検査です。
また、測定結果から患者様の見え方をシミュレーションすることができます。
主に、白内障手術前後や角膜疾患に対して行います。
ウェーブフロントアナライザーKR-1W
前眼部解析検査
角膜形状解析等を行う検査です。
角膜乱視や円錐角膜(角膜が前方に突出する病気)等の早期発見を目的として使用します。
角膜表面だけでなく、角膜の裏面のカーブ(曲率)や凹凸の具合、角膜の厚みなど角膜の形状を詳しく解析できます。
ペンタカム
光学式眼軸長測定検査
角膜(眼の表面)から網膜(眼の奥)までを画像化することにより、角膜厚、前房深度、水晶体厚、眼軸を正確に測定する検査です。
主に、白内障手術前で行います。
IOLマスター700
眼圧検査
移動が困難な方、車椅子の方などでも眼圧測定が容易に行えます。
機械の先端を、眼球に直接当て測定しますが、接触がソフトなため痛みもなく点眼麻酔は不要です。
アイケア
手持ち細隙灯顕微鏡
瞼や眼の表面を観察する
手で持てるスリットなので、お子様や横になった状態でも安心して
眼の様子を確認できます。
ハンドスリット
超音波眼軸長測定装置
眼の奥行きの長さを超音波にて測定する機器です。白内障手術前に眼の中に入れるレンズ(眼内レンズ)の度数を計算するために測定します。測定時は機器の先端が直接眼に触れるため、点眼麻酔をしてから測定します。
Aモード AL-2000
超音波画像診断
白内障や眼の中で出血がおこり、外側から眼底(眼の奥)が良く見えない際に、眼の奥の異常(網膜剥離、腫瘍等)が無いか、超音波を用いて確認を行う検査です。検査は瞼の上からジェルを塗布して行います。
Bモード UD-1000
ERG(網膜電位図)
暗室にて行う検査で頭に電極を貼り、検査用のコンタクトレンズを眼の中に入れた状態で光を出し、網膜(眼の奥の物が見える部分)の光に対する反応を調べる検査です。
角膜(黒眼の部分)や白内障で眼底検査(眼の奥を見る検査)が出来ない際に、網膜の状態を知るために行います。
検査は点眼麻酔をしてから行うため、痛みはありません。
検査用コンタクト
機械本体
静的視野検査
片眼で一点を見た際に決まった範囲内で、どこまでの明るさの光が見えるか、感度を測定する検査です。検査時間は両眼で10〜20分程です。(検査モードの違いや個人差があります。)
当院では上記に加え、動的視野検査も行えるモード(キネティックモード)も搭載しています。
HFAV
動的視野検査
片眼で一点を見た際にどこまでの範囲が見えるか、見える広さを測定する検査です。検査時間は両眼1時間程です。(個人差があります。)
静的視野検査よりも広い範囲の検査が行えます。
プロジェクションペリメーター
MT-325UD
視覚スクリーニング検査
6か月の乳幼児〜大人までの屈折度数を測定し、また瞳孔の状態確認・斜視の検出も行えます。コンパクトで持ち運びもしやすい為、様々な場所で検査が行えます。また、動作に制限がある患者さまに対しても測定可能です。
スポットビジョンスクリーナー
白内障手術ガイドシステム
手術前に眼の表面の写真を撮影し、眼の中心や眼のサイズ、乱視の向き、眼の表面の血管や虹彩(黒目の部分)の紋様を記録して、術中に眼が動いた際も、眼の位置を追跡して、手術の際の切開位置や、眼内レンズを入れる位置などを示すデジタルマーカーを常に表示しながら手術を行える装置です。 これによってレンズが正しい位置に入ることにより、より良い矯正効果が期待できます。
VerionTM Image Guided System
前房蛋白測定装置
眼の表面の角膜(黒目の部分)と水晶体(レンズの部分)の間の前房と呼ばれる部分をレーザー光でスキャンし、その部分にある液体(房水)のタンパク濃度を調べることによって眼の中に炎症が起きているかを測定します。 レーザーを当てますが、痛みは全くありません。
レーザーフレアメーター FM-600
電子瞳孔径
様々な条件下での瞳孔(黒目)の大きさを測定できます。当院では主に多焦点眼内レンズを使用する際に手術前と手術後に測定しています。
FP-10000II
全距離視力計
遠方〜近方を見た際の視力等を測定できます。見える角度を調節できるため、多焦点眼内レンズを使用した方でも測定できます。当院では主に白内障手術後に様々な距離の視力やどれぐらい立体的に見えるかを測定しています。
OCULUS Binoptometer 4P